犬山市は愛知県の最北端に位置し、北側を流れる木曽川を隔てて岐阜県と接するまちです。犬山駅を中心とした市街地、国宝犬山城と城下町、羽黒・楽田周辺の住宅地、東部の丘陵地や里山など、地域によって住環境や不動産の特徴が異なります。
長年暮らしてきた持家を所有する方の中には、老後資金、住宅ローン、相続、事業資金などをきっかけに、自宅の売却を考える方もいらっしゃいます。しかし、まとまった資金は必要でも、住み慣れた家や地域を離れたくないと感じる方は少なくありません。
そのような場合に検討できる方法の一つが、自宅を売却した後に賃貸借契約を結び、同じ家に住み続けるリースバックです。この記事では、犬山市の住環境や住宅事情を踏まえながら、売却価格と家賃の考え方、査定項目、メリット、契約前の注意点を分かりやすく解説します。
犬山市はどんな街?
犬山市は愛知県の最北端に位置し、北は木曽川を隔てて岐阜県各務原市や坂祝町、東は可児市や多治見市、南は小牧市や春日井市、西は扶桑町や大口町と接しています。
市の西部には市街地、農地、工業地が広がり、東部には緑の多い丘陵地や里山、入鹿池などがあります。犬山駅周辺には鉄道や生活施設が集まり、北部には国宝犬山城と城下町が残っています。
犬山駅を中心に鉄道交通が広がる
犬山駅には名鉄犬山線、小牧線、広見線が乗り入れています。名古屋方面、小牧方面、可児方面へ移動しやすく、市内の交通拠点として利用されています。
鉄道駅から離れた地域では、わん丸君バスなどの地域公共交通や自動車が日常の移動を支えています。高齢になってから同じ家へ住み続ける場合は、通院や買い物の移動手段も確認しておく必要があります。
城下町と住宅地・丘陵地が共存する
犬山城下町には古い町割りや町家が残り、歴史的な景観が維持されています。一方、羽黒、五郎丸、前原、楽田などには戸建て住宅地が広がっています。
同じ犬山市内でも、駅からの距離、道路幅、土地の形、周辺の土地利用、景観や防災上の条件によって、不動産の評価は異なります。
犬山市の住みやすさと住宅地としての特徴
犬山市では、犬山駅周辺の中心市街地、羽黒周辺の住宅地、楽田や善師野周辺の郊外地域で、交通や生活環境が異なります。
自宅の売却やリースバックを検討する際は、駅名や地域名だけで判断せず、実際の道路、駐車場、買い物、通院、防災などの条件を確認することが大切です。
犬山駅・犬山口・犬山遊園周辺
犬山駅周辺は複数の鉄道路線を利用でき、市役所や生活施設へのアクセスも確認しやすい地域です。犬山口駅、犬山遊園駅周辺を含め、駅への距離や生活施設への移動のしやすさは査定時の確認項目になります。
犬山城下町周辺には築年数が経過した住宅や、道路幅、敷地形状、景観への配慮が必要な物件もあります。建物の状態だけでなく、再建築や改修時の条件を確認する必要があります。
羽黒・五郎丸・前原周辺
羽黒駅周辺や五郎丸、前原周辺には戸建て住宅地が広がっています。土地や建物の広さ、駐車スペース、幹線道路へのアクセスなどが評価に影響します。
駅から距離がある住宅では、自動車や地域公共交通を利用した移動のしやすさも生活上の確認事項になります。
楽田・善師野・池野周辺
楽田周辺には住宅地や農地があり、名鉄小牧線や自動車を利用した移動が中心となる地域もあります。善師野や池野など、市東部に近い地域では、丘陵地の地形、道路条件、土砂災害などのリスクも物件ごとに確認する必要があります。
犬山市では木曽川、郷瀬川、新郷瀬川、五条川などの浸水想定や、入鹿池、山地災害に関する防災情報も公開されています。住み続けることを前提とする場合は、査定価格とあわせてハザードマップや避難経路も確認してください。
犬山市の地価・土地価格・不動産売却の考え方
犬山市の中古戸建て価格は、土地面積、建物面積、築年数、駅からの距離、道路条件、修繕履歴などによって大きく異なります。
犬山駅周辺は交通や生活の利便性を評価されやすい一方、羽黒、楽田などの地域では、土地の広さ、駐車スペース、自動車での移動のしやすさなどが査定へ影響します。
築年数が経過した住宅でも、土地の条件、建物の管理状態、再建築の可否によっては売却やリースバックを検討できる可能性があります。
犬山市のエリア別売却価格・家賃目安
以下は、築年数が経過した一般的な戸建てを想定した記事上の参考目安です。実際の査定価格や家賃を保証するものではありません。
| エリア |
特徴 |
売却価格目安 |
月額家賃目安 |
| 犬山駅・犬山口・犬山遊園周辺 |
鉄道や生活施設を利用しやすく、城下町を含む中心市街地 |
1,300〜2,300万円 |
10〜18万円 |
| 羽黒・五郎丸・前原周辺 |
戸建て住宅地が広がり、土地や駐車場の条件による差が出やすい |
1,000〜1,800万円 |
8〜15万円 |
| 楽田・善師野・池野周辺 |
郊外住宅地や農地、丘陵地があり、道路や地形による差が出やすい |
800〜1,500万円 |
7〜13万円 |
同じ地域でも、土地面積、建物面積、構造、築年数、修繕状態、接道状況によって結果は変わります。
リースバックでは、一般的な仲介売却と同じ価格になるとは限りません。買主が購入後に賃貸運用し、維持管理や将来の再販売リスクも負うためです。
売却価格を高く設定すると、売却価格を基準として家賃も高くなる場合があります。手元に残る金額だけでなく、毎月の家賃を無理なく支払い続けられるかを確認することが重要です。
犬山市の不動産売却や査定で確認されるポイント
リースバックの査定では、一般的な不動産売却と同様に土地と建物を確認します。さらに、買主が賃貸運用することを前提として、想定家賃や将来の再販売のしやすさも確認されます。
| 査定項目 | 犬山市で確認される主な内容 |
| 所在地・交通 | 最寄り駅、バス停、買い物施設、医療機関、幹線道路までの距離 |
| 土地面積・形状 | 土地の広さ、間口、奥行き、整形地か不整形地か |
| 建物の築年数・構造 | 木造・鉄骨造などの構造、築年数、耐震性 |
| 建物の状態 | 雨漏り、傾き、シロアリ、外壁、屋根、水回り、修繕履歴 |
| 接道・法令・災害リスク | 道路幅、再建築の可否、用途地域、景観、洪水、土砂災害など |
| 家賃・契約条件 | 売却価格に対して設定できる家賃、契約期間、更新条件、修繕負担 |
査定前に、固定資産税の納税通知書、登記関係書類、住宅ローン残高が分かる資料、建築確認関係書類、修繕履歴などを準備すると確認が進みやすくなります。
書類がすべて揃っていない場合でも相談できますが、名義、抵当権、土地境界、再建築条件などの確認に時間がかかることがあります。
街の特徴を不動産売却にどう活かすか
犬山市では、犬山駅周辺、羽黒、楽田などで、交通利便性や住宅地の成り立ちが異なります。不動産の売却や査定では、駅からの距離だけでなく、土地の広さ、道路幅、駐車スペース、建物の管理状態、周辺の土地利用をまとめて確認することが大切です。
犬山城下町周辺では、古い建物や道路条件、景観への配慮が必要な場合があります。羽黒や楽田などの住宅地では、土地の使いやすさや自動車での移動条件が評価に影響します。
また、木曽川などの河川に近い地域や東部の丘陵地では、洪水や土砂災害などの地域条件も確認する必要があります。価格だけでなく、売却後も安全に暮らし続けられるかを含めて判断してください。
家を売っても住み続けたい方にリースバックという選択肢
リースバックは、自宅を売却して資金を受け取った後、買主と賃貸借契約を結び、同じ家へ住み続ける方法です。
犬山市で長く生活し、通院先、買い物先、近隣とのつながりを変えたくない方にとっては、引っ越さずに資金を確保できる可能性があります。
売却後は自宅の所有者ではなく賃借人になります。固定資産税の負担がなくなる一方で、毎月の家賃が発生し、建物や設備の修繕負担も契約内容に従うことになります。
売却価格だけでなく家賃も一緒に確認する
高い売却価格を提示されても、毎月の家賃が高くなれば、住み続けるための負担が増える可能性があります。
複数の提案を比較するときは、売却価格、月額家賃、契約期間、更新料、敷金、保証会社費用などを一緒に確認してください。
犬山市でリースバックを考えるメリット・注意点
| メリット | 内容 |
| 住み慣れた家で生活を続けられる | 売却後に賃貸借契約を結ぶことで、同じ家へ住み続けられます |
| 引っ越しの負担を抑えられる | 荷造り、転居先探し、住所変更などの負担を減らせます |
| 自宅をまとまった資金に変えられる | 老後資金、住宅ローン、相続、事業資金などに活用できる可能性があります |
| 売却したことを周囲に知られにくい | 居住を続けるため、外見上は生活が大きく変わりにくい方法です |
リースバックには、次のような注意点もあります。
| 注意点 | 確認する内容 |
| 売却価格 | 一般的な仲介売却より低くなる場合があるため、価格の根拠を確認します |
| 毎月の家賃 | 現在だけでなく、数年後も支払い続けられる金額かを確認します |
| 買戻し条件 | 買戻しが可能か、価格・期限・手続きが書面に明記されているか確認します |
| 契約期間・修繕 | 普通借家か定期借家か、更新条件、設備故障や修繕の負担を確認します |
リースバックを検討する前に確認したいこと
リースバックは、住み続けながら資金を確保できる方法ですが、すべての方に適しているとは限りません。
売却価格、家賃、契約期間、修繕、買戻しなどを確認し、一般売却や住み替えなどの方法とも比較してください。
犬山市では、城下町周辺の道路や景観、河川周辺の水害、丘陵地の土砂災害など、所在地ごとに確認すべき条件が異なります。
契約期間と更新条件を確認する
普通借家契約と定期借家契約では、契約期間が終了した後の扱いが異なります。
定期借家契約は、契約期間の満了によって原則として契約が終了します。再契約できる条件や、再契約できなかった場合の対応について、契約前に確認してください。
買戻しは書面で条件を確認する
将来、自宅を買い戻したい場合は、買戻し価格、期限、手続き、必要な諸費用を確認します。
口頭説明だけで判断せず、契約書や別の書面に条件が記載されているかを確認してください。
相談先を選ぶときの確認事項
相談時は以下を確認してください。
- 犬山市や尾張北部の不動産事情を把握しているか
- 売却価格と月額家賃の根拠を説明できるか
- 普通借家と定期借家の違いを説明しているか
- 修繕費や設備故障の負担を明確にしているか
- 買戻しの条件を契約前に書面で示しているか
- 一般売却やほかの選択肢とも比較しているか
リースバックが適しているかは、必要な資金額、住宅ローン残高、家賃の支払能力、今後住み続けたい期間によって異なります。
まずは自宅の査定価格と想定家賃を確認し、一般売却、住み替え、親族間売買、リバースモーゲージなども含めて比較してください。
よくある質問
Q1. 住宅ローンが残っていても、犬山市でリースバックを利用できますか?
住宅ローンが残っていても、売却価格でローンを完済できる場合や、不足額を別の方法で精算できる場合は利用できる可能性があります。ただし、抵当権を残したまま売却することは原則としてできません。まずは住宅ローンの残高と自宅の査定額を確認し、売却時に抵当権を抹消できるかを整理する必要があります。
Q2. 自宅を売却した後も、本当に同じ家に住み続けられますか?
売却と同時に賃貸借契約を結ぶことで、同じ家に住み続けられます。ただし、普通借家契約か定期借家契約かによって、更新や契約終了時の扱いが異なります。契約期間、更新条件、再契約の可否を契約前に書面で確認してください。
Q3. リースバック後の家賃はどのように決まりますか?
リースバック後の家賃は、周辺の賃貸相場だけでなく、売却価格、買主が想定する利回り、固定資産税、維持管理費、建物の状態などを踏まえて決まります。売却価格が高くなるほど家賃も高くなる場合があるため、手元に残る金額と毎月の支払額を一緒に比較することが大切です。
Q4. 城下町の古い住宅や郊外の住宅でも利用できますか?
築年数が古いことや駅から離れていることだけで、必ず利用できなくなるわけではありません。ただし、建物の劣化状況、再建築の可否、接道、景観上の条件、洪水や土砂災害などのリスクは査定に影響します。物件ごとの調査が必要なため、所在地や建物の状況を確認したうえで相談してください。
まとめ:犬山市の自宅活用とリースバック
犬山市でリースバックを利用すると、自宅を売却して資金を確保しながら、住み慣れた家で生活を続けられる可能性があります。
一方で、売却後は毎月の家賃が発生し、契約期間、更新、修繕、買戻しなどの条件も確認しなければなりません。犬山駅周辺、羽黒、楽田など、所在地によって交通、道路、地形、防災上の条件も異なります。
売却価格の高さだけで判断せず、今後の生活費や住み続けたい期間まで含めて検討することが重要です。
おうちリスタートでは、犬山市の地域事情と物件の状態を確認しながら、リースバックが適しているかを一緒に整理します。相談したからといって契約を急ぐ必要はありません。まずは現在の自宅の価格や家賃の目安を確認するところからご相談ください。
参考情報
情報確認日:2026年7月
※掲載内容は2026年7月時点の公開情報を参考に作成しています。売却価格や家賃は物件ごとに異なります。